2021年07月06日

第3回 税理士試験合格体験記

MAC&BPミッドランド税理士法人 資本戦略・事業承継対策部の山田です。

7月に入り、いよいよ試験まであと僅か。ラストスパートの時期という事で焦りや不安を抱えている受験生の方は多いのではないでしょうか。

受験生の頃のこの時期の私はとにかく焦っていて、何かしないと不安で不安で、計算問題を速く解くためにとにかく電卓を速く叩く練習をしたり、書き味の良いボールペンを吟味したりと謎の行動が絶えなかったな…と懐かしく思います。

今回は「直前期と言ってもあと2か月弱あるし…だけど不安で仕方なくて何から手を付けていいかわからない…」という思いを抱える受験生の皆様が奇行に走ってしまう前に試してみて欲しい事を書かせて頂きますので、少しでも参考にして頂ければ幸甚に存じます。

 

①理論暗記

税理士試験の鬼門といえばやはり理論暗記。

理論暗記のコツを皆様にご紹介したいところですが、私は「覚えるまで寝なければ良い」というストロングスタイルだったので、なるべく早く寝られるように考えた勉強法をお伝えします。

・目で追いながら声に出して読む

・書いて覚えない

・時間を測る

この3点は私が常に心掛けていたことですが、こと直前期においては「理論暗記を始めてから覚えられるまでの時間を測って記録する」ことが重要です。体系別に~とか色々と考えず、パッと開いたページや、何となく重要そうなところから始めて、そこと似たような言葉が出てくるものを次々と覚えていくのが良いと思います。

これから同じ理論を繰り返し暗記していくわけですが、私の場合前回の記録よりも覚えるのに時間がかかってしまう=ボーっとしている状態だったので、勉強をストップして10分間寝たりしてリフレッシュしていました。休憩なんてしている暇ない!と思う事もありましたが、そのまま続けるよりも休憩を挟んだ方が早く終わることの方が多かったように感じます。

 

②計算問題

・税法の計算問題は必ず根拠法令を確認する

・数字を追うのではなく用語を追う

直前期は問題を沢山解くというより、答練や問題集で間違えた部分を見直し、理解が出来ていない部分については条文を確認し、その要件に当てはめながら知識を定着させていました。

ただ、どれだけ理解していても見間違いや転記ミスといったケアレスミスは起こりますよね…。例えば減価償却の問題って、表の一番左にある数字が取得価額で、その横にあるのは期首帳簿価額だったりしませんか?こういった思い込みがミスを誘発するので、先に用語を見つけて丸をつけてから、その欄に入っている数字を確認する、という事を徹底し、どの用語を確認すれば問題が解けるのかを理解するとミスが減ります。

 

③やらない方がいいこと

色んな問題を見ることは大切ですし、自分の教材でカバーできていない範囲があると不安になりますが、この時期に新しい教材を増やすとやることが増えてしまってますます不安になるので、今ある教材を全て理解し、なおかつ余裕がある方以外は新しい教材に手を出さないでください。

 

また、受験生同士の会話や某掲示板など、様々な場所で繰り広げられる出題予想に惑わされないでください。「〇〇が出ると聞いたから重点的にやろう」と思える方は良いのですが、「〇〇は出ないらしいから捨てる」と思ってしまうのが人というもの…。捨てると決めた理論が出ると焦りで頭が真っ白になるので、出題予想はあまり気に留めないようにしましょう。

 

そして最後に、直前期だからといって詰め込みすぎないでください。ここまで頑張ってきた貯金がありますから、少しの休憩が合否に関係するとは思えませんし、寧ろ集中力が増していい結果を招くと思います。

試験当日に最高のパフォーマンスが発揮できるように、今までやってきたことに自信をもって、決して無理はせず、心の健康に気を配って欲しいなと思います。

 

受験生の皆様の努力が実を結ぶことを心から願っています。

 

■税理士試験合格体験記(昨年公開分) ※医業本部のブログに移動します。

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2021年07月06日